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2008年08月 アーカイブ

2008年08月03日

企業の電話会議活用事例

(お話を伺った方)
プレミア グローバル サービス
営業部 部長 宮地 孝幸 様
営業部 主任 寺島 豪士 様


四半期決算ごとで、企業はどのように電話会議を活用しているのか。

Q1.中間・期末の決算説明会での利用は?

A.会場で決算説明会を行い、その音声を電話回線上に配信しています。


Q2.第1・第3四半期の決算発表での活用事例は?

A.会場での決算説明会は行わず、電話会議のみで決算説明会を行う企業は多数あり、その数は増えています。一方で、会場で行う決算説明会と併用して、その音声を電話回線上に配信する企業もあります。また、今まで導入していなかった企業が、第1・第3四半期で初めて電話会議を導入することも多いです。


Q3.海外向けに決算説明会を開催する場合は?

A.海外の市場に上場、または外国人株主の持ち株比率の高い企業は、海外向けの決算説明会に電話会議を利用しています。日本での決算説明会と同時刻に海外向け電話会議を行う企業もあれば、国内とは別に、海外向けとして電話会議を行っている企業もあります。海外に向けて電話会議を行う場合、国内向けと比べ、開催時間に違いが見られます。時差の関係で、午後9時以降と比較的遅めとなることもあります。また欧州、米国と地域ごとに分けて電話会議を行う企業もあります。


Q4.記者発表での活用事例は?

A.買収・合併などの記者発表でも電話会議が利用されています。会場に記者やアナリストを集めて発表を行い、その会場での説明・発表を電話回線上に配信しています。


プレミア グローバル サービス
「プレミア グローバル サービス」は、電話・WEB会議サービスを提供する「プレミア コンファレンシング株式会社」とメッセージングサービスを提供する「エクスパダイト株式会社」の統一サービスブランド名。IR関連サービスとしては、決算説明会開催の告知から、電話・WEB会議の実施、会議終了時のアンケート集計まで、「IRイベント支援パッケージ」として一貫したサービスを提供している。


<< 電話会議(カンファレンスコール)利用企業の増加

>> 準備からフォローアップまでワンストップで -プレミア グローバル サービス


取材・文/萩原恵子

2008年08月06日

準備からフォローアップまでワンストップで

 

(お話を伺った方)
プレミア グローバル サービス
営業部 部長 宮地 孝幸 様
営業部 主任 寺島 豪士 様  


 IRの場面では、決算説明会や記者会見、経営方針説明会に利用される電話会議。プレミア グローバル サービスは、開催前の参加者への告知から終了後のフォローアップまで、IRイベントに関してワンストップの電話会議サービスを提供している。電話会議がどんな場面で利用されているのか、そして実施が決定してからどんな流れで開催されるのかを聞いた。


Q1.提供している電話会議サービスについて教えてください。

A. 電話会議サービス(オペレータあり・なし)とWEB会議サービスの2種類です。決算説明会などのIRイベントで利用されるのは、オペレータありの電話会議サービス(サービス名:PremiereCall Auditorium (プレミアコール オーディトリウム)です。このサービスはIRイベントの他にも、大規模な会議や社内研修、社員向けのトレーニングに利用されています。オペレータは会議が円滑に進むよう、司会と進行をサポートします。
 オペレータなしの電話会議は、3~10拠点のスモールミーティングで利用されています。すべてのサービスを含めると、現在約3,000社の企業にご利用いただいています。


Q2.IRに電話会議を活用している企業は増えていますか?

A. IRイベントに電話会議を利用する企業は年々増加しており、第1四半期では昨年の第3四半期に比べ、10社ほど導入する企業が増えました。一度電話会議を利用すると、次期に中止する企業は今のところありません。


Q3.電話会議申込みから開催までの流れを教えてください。

A.開催前
①申込み:日時と時間を決定後、クライアントサポートに連絡
②事前打ち合わせ:当日の進行などについて打ち合わせ
③案内状配信(*):アナリスト・機関投資家に向けて会議の案内状をメールで一斉配信
④リハーサル:会議当日に利用する、会場の回線状況や音声レベルをチェック
⑤招待状配信(*):参加希望者に会議の日時・議題・会議情報をメールで一斉配信

 会議当日
⑥資料配布:会議資料をHP上に掲載、またはメールで一斉配信
⑦会議スタート:主催者は開始20分前に接続。イベントマネージャーと最終打ち合わせ

 開催後
⑧リスト受取:会議参加者リストのデータを受け取る
⑨録音再生(*):当日参加できなかった人に、録音した会議内容を公開

*③案内状配信、⑤招待状配信、⑨録音再生はオプションサービス


Q4.電話会議の予約のタイミングは?

A.電話会議実施の日時と時間が決定次第、予約が出来ます。弊社システムが空いていれば、一週間前の予約も可能です。


Q5.御社のサービスの特長を教えてください。

 システム面では日本で唯一、音声ガイダンスによる自動ログインシステムを採用していることです。
通常のオペレータアシストの電話会議では、参加者が電話をするとオペレータ(この場合のオペレータは回線を繋ぐ役割をもつ)につながり、会社名・名前などを聞いてから会議に接続、という流れです。しかし、オペレータが直接対応することのデメリットは、参加者が一斉に電話した際、オペレータ数に限りがあるので会議の開始時間が遅れてしまうことがあります。

 プレミア グローバル サービスが採用している「自動音声ログインシステム」では、参加者が電話をすると音声ガイダンスが流れ、パスコード・PINコード(*)を入力して会議に接続することができます。開始30秒前に200人が接続してきても、全く問題ありません。

 サポート面では、電話会議を開催するにあたり、準備からフォローアップまですべてワンストップで支援していることです。IR担当者からの要望で多いのは、「開催準備から終了まで一社に任せたい」という声です。プレミア グローバル サービスでは、会議機器の準備から議事録作成、アンケート集計、通訳手配など、IRイベント全体をサポートできる体制を整えています。

*パスコード・・・会議を特定する番号
  PINコード・・・個人を特定する番号


プレミア グローバル サービス
「プレミア グローバル サービス」は、電話・WEB会議サービスを提供する「プレミア コンファレンシング株式会社」とメッセージングサービスを提供する「エクスパダイト株式会社」の統一サービスブランド名。IR関連サービスとしては、決算説明会開催の告知から、電話・WEB会議の実施、会議終了時のアンケート集計まで、「IRイベント支援パッケージ」として一貫したサービスを提供している。


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取材・文/萩原恵子

2008年08月07日

個人投資家向け説明会の開催をサポート

  新聞や企業のホームページ、金融サイト等を情報源に株式投資を行っている個人投資家にとって、個人投資家向け会社説明会は、企業を直接見ることが出来る機会であり、その期待度も高い。企業にとっては、株式市場における個人投資家の動向が重要になった今、個人投資家を対象とした説明会を開催する数が増えている。
  個人投資家向けの会社説明会をサポートするスター・キャピタル・パートナーズに、開催概要について聞いた。

(お話を伺った方)
スター・キャピタル・パートナーズ株式会社 代表取締役社長 林 慎一 様


IRとは投資家とのリレーションを深めること



Q1.個人投資家向け説明会の概要について教えてください。

A. スター・キャピタル・パートナーズでは、2~3社合同の会社説明会を開催しています。
【個人投資家向け会社説明会概要(6回/年開催)】
開催日:土曜日
開催場所:東京23区内
参加者数:150~200名
開催時間:午後1時頃~夕方
参加企業による会社説明:各60分程度、質疑応答含む

  会場では、企業と投資家が直接触れ合える展示ブースも設けています。弊社主催の説明会では、参加者の年齢層が分散していることも特長ですね。


Q2.会社説明会開催において、参加企業が準備するものは?

A.参加する企業にご用意いただくのは、プレゼンテーション資料の作成、配布資料や展示ブースの用意、投資家へのお土産などです。当社では個人投資家向けに、分かりやすい資料作成のアドバイスも行っています。


Q3.集客方法は?

A.参加企業に興味のある投資家、株主の集客を行います。投資家に対しては、スター・キャピタルの会員への参加案内の送付、証券会社・株式ポータルサイト・ラジオNIKKEI(*)での告知などで集客します。株主の皆様にも事業内容をより深くご理解いただきたいという要望がある企業には、事業報告書や総会の招集通知に、説明会開催の案内状を同封して告知していただきます。

*スター・キャピタル・パートナーズではラジオNIKKEI「きらっと輝くスター企業発見」を提供している。番組内で社長自らIRを語り、説明会への参加を呼びかけることによって、説明会との相乗効果が期待できる。


Q4.個人投資家向け会社説明会でのアンケート内容について教えてください。

A.説明会の感想、事業理解度の確認、投資判断についてなどです。


Q5.個人投資家向け会社説明会の終了後は?

A.参加企業が個人投資家向け会社説明会を通じ、企業の認知度を向上させる、投資家に事業の理解を深めてもらう、投資行動に繋げてもらうなど、様々なフォローを行います。
  IRとは、投資家とのリレーションを深めることだと考えています。マーケットが悪い今だからこそ、企業は直接投資家に会社を案内し、自分の目で確かめてもらうことが、中長期的なパフォーマンスの向上に繋がると考えています。


スター・キャピタル・パートナーズ株式会社
ファイナンシャルサービス会社として、ファイナンシャルコンサルティングからIRコンサルティングまで幅広いサポートを行っている。個人投資家向け説明会は2003年から開催し、パイオニア的存在。

<<個人投資家向け会社説明会の増加


取材・文/萩原 恵子

 

 

 

2008年08月08日

個人投資家向け会社説明会の増加

 

  IR活動を行っていく中で、「個人投資家向けのIR活動の充実」を課題として考えている企業は多い。企業が個人投資家向けIRを実施する目的は、長期保有してくれる株主を確保する、個人株主数を増やす、会社の知名度・認知度を向上させる、など様々だ(日本IR協議会『IR活動の実態調査2008』参照)。なかでも、個人投資家向け会社説明会は、既存株主・投資家に対して情報提供の場を持ちたいという企業と、経営トップを実際に見て投資判断をしたい個人投資家が、直接対話できる貴重な機会となっている。

 

個人投資家向け会社説明会を開催する理由

  企業が、個人投資家向け会社説明会を開催する目的は、
・新規の個人投資家の開拓
・既存株主に情報を提供したい
と大きく分けて二つある。

  ほとんどの上場企業が、機関投資家向け決算説明会を定期的に実施している。しかし、個人投資家からは「機関投資家との情報格差が大きい」という声があがっていた。企業はその差を埋めるために、個人投資家を対象にした説明会を開催するようになり、その数は年々増加している。個人投資家向け会社説明会は、機関投資家向け決算説明会に比べ、比較的平易な言葉で説明される。

  個人投資家向けの会社説明会の開催頻度を見ると、年間スケジュールに組み込み、年2~4回開催している企業が多い。個人投資家向け説明会を開催することで、「個人株主数が増える」「出来高数が増える」と期待するよりも、長期的に機関投資家と個人投資家の情報格差を埋めようと取り組む企業が多い。

  最近の傾向として、投資家をセグメントして会社説明会の集客をする企業も増えている。ただ参加してもらえばいいというのではなく、若年層・女性・年配の方・・・と投資家を分けて、より効果的なIRを行っているようだ。

   さらに、説明会を開催するだけではなく、説明会の模様を動画配信し、より広く個人投資家にアプローチをしようとする企業も増えている。

 

個人投資家の意識の変化


  会社説明会には、どんな投資家が参加するのだろうか。
  個人投資家向け会社説明会の参加者は、「今後の方向性や足元の状況など、経営トップの話を直接聞きたい」という勉強熱心な投資家が多い。スター・キャピタル・パートナーズ(東京都中央区)の代表取締役・林慎一氏は、「個人投資家向け会社説明会には、短期売買を行うデイトレーダーではなく、投資経験が長く企業をしっかり理解した上で長期的に投資をしようと考える参加者が多い」と話す。質疑応答では、財務内容やM&Aなどの質問も出て、大いに盛り上がるという。
  企業にとっても個人投資家にとっても、直接対話できる唯一の機会である会社説明会は、今後更に増えていくと思われる。

 

(お話を伺った方)
スター・キャピタル・パートナーズ株式会社 代表取締役社長 林 慎一 様

スター・キャピタル・パートナーズ株式会社
ファイナンシャルサービス会社として、ファイナンシャルコンサルティングからIRコンサルティングまで幅広いサポートを行っている。 個人投資家向け説明会は2003年から開催し、パイオニア的存在。

>>個人投資家向け説明会の開催をサポート

 

取材・文/萩原 恵子

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