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チャレンジ25

「IR動画・音声配信」企業の決算説明会等を動画・音声にて配信中

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より重要になる個人投資家視点

Posted by admin on 2010/08/04

 

 2010年6月以降に終了する四半期決算から新様式の決算短信が適用され、その変更の一つとしてサマリー情報に下記の項目が追加されることになりました。

四半期決算補足説明資料作成有無 :有・無
四半期決算説明会開催の有無    :有・無

 この2つの項目は何を意味するのでしょうか。
 これまでアナリスト向けの決算説明会は開催しているものの、実施の有無を開示していなかった企業や、決算説明会資料を作成しているものの、WEBに掲載を行っていない企業などはその実態が浮き彫りになるということです。そこでこれに該当する企業では、今後個人投資家に不信感を抱かせることのない公平な開示に努めなくてはなりません。
 説明会の情報や資料が個人投資家の目にとまる機会が多くなることを想定すると、説明会に参加していない人にその内容をいかに正しく伝えるかということも非常に重要になってきます。では具体的にどのような方法があるでしょうか。
 もっとも効果的だと考えられるのは上場企業の約500社が実施しているといわれている決算説明会の動画配信です。説明会と同様の場をインターネットを通じて作り出すことにより、公平性はもちろんのこと、説明している表情や受け答えなどからも臨場感や企業姿勢などを伝えることが可能です。この動画配信は今後ますます増えていくものと思われます。
 一方、読むだけで伝えたいことが伝わる資料作成にも力を入れていく必要があるでしょう。プレゼンテーションの補足資料という機能とは別に、資料単独であっても効率的、効果的に理解を促進する役割が求められています。
説明会資料作成には以下の3つのポイントがあります。

1. ストーリー化
資料全体を通してもっとも訴求したいポイントは何かを整理し、資料全体のストーリーを設計していきます。データ系の資料はすべて最後にまとめ、前半に説明用の資料をもってくるなどページ構成の工夫が重要となります。

2.要点の明確化
1ページごとに何を伝えたいかがひと目でわかることが重要です。たとえば財務資料は表だけをただ並べるのではなく、増減理由などの要点を一言記載することで読み手 の理解を促進させることができます。

3.デザイン、フォントの統一感
色を必要以上に多用せず、スライド全体を通じて統一感を持たせることがコツです。またフォントなど細かい箇所まで配慮することで、資料のクオリティは格段に上がります。

 以上のポイントに加えて、説明会資料に社長説明のスクリプトを合わせて記載する方法もWEB掲載を行う上では有効だといえます。
 このように決算短信への決算説明会、資料作成有無の記載義務化をきっかけに、これまでの「開示」といった枠組みを越え、「コミュニケーション」といった観点で、個人投資家視点に立ったIR活動を進めることが求められています。


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