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アニュアルレポートの可能性

Posted by admin on 2010/04/13

 

 広告・雑誌業界では、デザインは出尽くした「成熟期」と言われる事がありますが、
今後のIR業界の各企業の多様な価値感にリンクするビジュアル=デザインは「変革期」だと思います。
 誰もが企業情報を容易に得られるようになり、アニュアルレポートに求められる役割が変化している現在、企業の本当の「個性」 をいかに明確で丁寧に伝え、他企業との差別化・より良いコーポレートブランディング構築の絶好のチャンスともいえる時期だと思います。

 デザイナーとしては、限られた時間の中で 求められる制作時間の「スピード」と、見るものにコンセプトをわかりやすく確実に伝達する「スピード」の両方の「スピード」のクオリティを 維持しつつ、「表現=ビジュアル」を工夫する必要があります。

 たとえば、
 広告の様な、「惹き付けるインパクト」があるキャッチコピー性 
 雑誌の様な、「飽きさせない・読ませる冊子」としての企画構成や写真のトリミング 
 書籍の様な、「読みやすい書体・紙質・冊子サイズ選び/ホワイトスペース(余白)の配置レイアウト 等、
従来のアニュアルレポート観にとらわれずに、他の媒体から希望に合う要素を組み込む事で、「表現」の幅は多様に拡げられます。

 また、海外のアニュアルレポートには、
●最初(表紙)に「純利益の減少」「有利子負債の増加」などの、悪いトピックスを示し、次のページをめくると、新顧客の加入で対応出来た良い実績を掲載する構成
●「もし、あなたがアナリストなら?」という個人投資家への分析説明記載など、形式に基づいたものばかりではなく、企業カルチャーを反映した構成により「ストーリー性のあるイメージ喚起力の高い企画構成」によるブランディング効果向上に繋がる例も見られます。
 
 広告業界や不動産業界では、「紙せんみつ(慣用句で「千三つ」)」と言われ、1000枚のチラシの中に、3枚しか効果がないといわれています。
 IR業界が同じというわけではありませんが、いつの時代でも「モノをつくる/伝える」という事の原点は、発展向上を意識し、限りなく1000/1000を目指す「志し」と「努力」が必要だと思います。

 企業と株主や一般の方との距離感が近くなりつつある現在、アニュアルレポートの本質と可能性を常に問い、幅広い提案体制を整え続けている事が、本当の支援会社といえるのではないでしょうか。
コストの上昇要因は数多くありますが、限られた予算の中で、アニュアルレポートを作る「本来の目的」を再確認し、最適なコストで対応・制作する事が、未来に繋がるあるべき姿勢だと思います。


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