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動画から伝わるプレゼンターの人間味

Posted by admin on 2010/03/25

 

 仕事柄、毎日のように決算説明会をはじめとしたIR関連の動画を視聴しています。プレゼンターは上場企業の社長や執行役員の方々で、メディアに登場する機会の多い一部の方々を除けば、初めて拝見する方がほとんどなのですが、先日、ある企業の説明会の動画を視聴しているときに、そのときのプレゼンターである執行役員の方に、親近感を感じた瞬間がありました。

 それは冒頭での自己紹介のこと。簡単な略歴が記載された画面で、その執行役員がその会社への志望動機について軽く触れられました。そしてすぐ、本題に移りました。 志望動機といっても、生まれ故郷で、当時からとても大きく有名だったその会社に、小さいころから憧れていて、大人になったら入社すると決めていた・・・という、他愛もないもので、ほんの数秒ではあったのですが、その人の人となりが見えた気がして、会ったこともない方なのに、親近感を覚えたのです。

 経営者をはじめとするプレゼンターのタイプはさまざまで、スマートで洗練されたプレゼンテーションをする人もいれば、そうでない人もいますが、プレゼンテーションの上手さだけではなく、視聴者との距離感というものも、プレゼンテーションにおける重要な要素なのではないかと思います。特に、会議やプレゼンテーションの場でよく使うテクニックであるアイスブレイキング(直訳すれば氷を砕く。最初に和やかな話題を話し、相手との緊張を和らげること)は、説明会の場に出席している人だけでなく、ライブやオンデマンドの動画においても、視聴者がプレゼンターに親近感を持つ有効な手段だと思います。決算説明会の場合は、だいたいの流れは決まっているので、自己紹介の部分がそのアイスブレイキングの役割を果たすことが多いのではないかと思います。

 もちろん、機関投資家の方にとっては、経営数値や業績が第一であるのは当然のことですが、人間の判断には大なり小なり“気持ち”が影響するので、デジタルなものだけでは割り切れないところもあると思います。ましてや、現在多くのIR担当者の方が抱える課題である個人投資家については、さらに感情の部分に左右されるウェイトが高いと考えられます。

 欧米では説明会の情報は動画よりトランスクリプション(プレゼンテーション原稿を書き起こしたもの)をWebに掲載されるのが主流になってきている様です。しかし、“勘定から感情へ”流れが変わりつつあるIRの世界において、動画だからこそ伝わる、経営者をはじめとするプレゼンターの人間味の部分に、投資家の”気持ち“が影響される割合は決して小さくないではないのではないでしょうか。

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