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「株主総会(事業報告)ビジュアル化」の流れ

Posted by admin on 2010/02/12

 

 近年業務の中で株主総会に出席して感じることは、インターネットの普及により自宅から気軽に株を売買できるようになり、株主のカラーが変化したことで、株主総会そのものも変化しているということです。従来は比較的年齢層が高かった株主総会の参加者の中にも、若い方が多数見られるようになりました。

 運営面での変化は、映像機器の進歩により巨大スクリーンやプラズマディスプレイにパワーポイントなどを議事の進行に合わせて映される企業が多くなりました。以前は議長(社長)が招集通知を読み上げて事業報告を行っていましたが、その箇所を映像化する「株主総会ビジュアル化(事業報告ビジュアル化)」の傾向も高まってきています。

 「株主総会ビジュアル化」とは、事業報告・貸借対照表・損益計算書・対処すべき課題などの報告事項をわかりやすく視覚化し、DVDなど高クオリティの映像で上映するものです。株主総会白書によると株主総会を開催する企業の約半数以上が、パワーポイントや映像を使用した「株主総会ビジュアル化」を採用しているというデータもあります。
これらを採用するメリットは下記の3点が考えられます。

(1)招集通知(事業報告)の内容をグラフや写真を用いて映像化することにより、視覚的に訴えて株主に聞き漏れなどのないよう説明する。
(2)プロのナレーターが原稿を読むことで、聞きやすく快適に事業報告の内容を「伝える」ことができる。
(3)事前にナレーション収録を行うことで、株主総会当日の議長や運営事務局の負担を軽減させスムーズな議事進行ができる。

 株主層の変化及び拡大により、興味本位で株主総会に出席される方も多くなりました。企業からの出席特典を目当てに出席される株主も少なくはありません。そのようなビギナー層にとって、株主総会で配布される招集通知は、内容が難しくほとんど目を通さないのが現状ではないでしょうか。財務諸表など難解な数字よりは、工場の様子や新商品の紹介・企業のビジョンなどを多く映像で上映した方が、共感してより理解度が深まるのではないかと思います。
 株主総会は、従来ある「議決の場」だけではなく「年に1回、企業経営者と株主が意見の交換・ビジョンの共有をする場」へと進化しつつあります。

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