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記者は決算説明会のここをチェック!

Posted by admin on 2008/09/04

(お話を伺った方)
株式市場新聞 新興市場部デスク 北島正人 様
北島さんの「新興市場へ提言」連載はこちら


○記者は決算説明会のここをチェック!


Q記者ならではの決算説明会をチェックするポイントはありますか?

  決算説明会で発表された数字よりも、過去と比べた数字の変化をチェックします。モメンタムを示す「○年連続最高益」という結果よりも、赤字から黒字にV字回復したほうが、短期的に株価に影響を与えることが多いからです。


Qアナリストと記者では、決算説明会の見方に違いがありますか?

  アナリストは、将来の株価を予測するとき、数値的な面から判断する場合がほとんどです。一方、記者は、数値はもちろんですが、経営者の姿勢や事業が軌道に乗りそうかを肌で感じて、判断することが多いですね。また、決算説明会に出席する前にチャートや需給のバランスなどもチェックしています。


Q最近、決算説明会の映像・音声を公開している企業が増えています。記者は、決算説明会動画をどのように活用していますか?

  注目している企業の説明会が重なっている場合に動画を活用しています。特に私は、「経営者の表情」をチェックするために、決算説明会に参加した企業でも再度見直すことがあります。売り上げなどの数字は、資料で確認することができますが、経営者の表情まで見ることはできません。経営者が事業を進める上での自信と熱意は、やはり表情に出ますね。


Q北島さんは、新興市場部のデスクということですが、新興市場の企業を見るときのポイントはどこでしょうか?

  まず新規事業よりも、本業がどれだけ伸びたかをチェックしています。新興市場では、新規事業で事業が拡大することが多いですが、これは将来的に続かないケースが多いです。中期経営計画など将来の数字よりも、足元の数字に注目しています。
  もう一つは、先行投資の部分です。研究開発や人材の採用・育成にどの程度予算をかけるかを見ることで、将来の事業規模を予測しています。もちろん、経営者の表情・発言も動画を通じてチェックします。

Q決算説明会を開催する企業に対して、何か要望はありますか?

  企業には、業績がいいときも悪いときも、しっかりIR活動をしてほしいと思います。記者も個人投資家も、業績が悪いからといってその企業を簡単に見限るようなことはありませんから。その時業績が悪かったとしても、どのように回復していくかのプロセス・結果にも注目しています。

 

○市場新聞社主催個人投資家向け会社説明会

  市場新聞社では、個人投資家向けの会社説明会を行っています。最近は、個人投資家などの投資家層の広がりもあり、企業も投資家も熱心に参加するようになりました。アナリスト向けの決算説明会は、業績など数字に関するものですが、個人投資家向けの会社説明会では、会社の業務内容などを分かりやすく紹介しています。直接企業の声を聞く貴重な機会だと思います。
企業の生の声を聞き、企業の状態を知ることは投資の判断をする上で重要かと思います。


株式会社市場新聞社
「株式市場新聞」発行。個人投資家に絶大な支持を誇り、信頼性・専門性での評価が高い。個人投資家向けの会社説明会も定期的に開催している。

 

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取材・文/萩原恵子

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