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小笹
本日はお忙しい中、ご来場いただきましてありがとうございます。私が株式会社リンクアンドモチベーション代表取締役会長の小笹芳央でございます。
それではただ今より、第18期定時株主総会を開会いたします。
当社定款第十一条第一項の定めによりまして、私が本総会の議長を務めますので、よろしくお願い申し上げます。
まず本日のご出席株主数、およびその議決権数につきましてご報告申し上げます。
本総会におきまして議決権を有する株主は9131名。
議決権は105万6166個でございます。
本総会におきまして議決権を行使されます株主数は、事前に郵送にて議決権行使書をご提出いただいた方を含めまして2571名。その議決権は84万6779個でございます。
したがいまして本総会の議案を審議・議決するに必要な定足数を満たしております。
それでは当社常勤監査役の本田寛氏より監査報告をさせていただきます。
本田
はい。株式会社リンクアンドモチベーション常勤監査役の本田寛でございます。
当社監査役会におきまして、木村英一監査役、冨永兼司監査役と協議いたしました結果、監査役全員の意見が一致しておりますので、監査役会を代表しまして私からご報告申し上げます。
第18期事業年度における取締役の職務の執行全般につきまして、監査役が各自で監査を実施し、その実施状況、及び結果を監査役会にて検討・協議いたしました。
その結果はお手元の招集通知32ページに添付の監査報告書謄本に記載している通りでございます。
事業報告、及びその付属明細書は法令・定款に従い、会社の状況を正しく示しているものと認めます。
また取締役の職務の執行に関する不正の行為、法令もしくは定款に違反する重大な事実は認められません。
内部統制システムに関する取締役会の決議内容は相当であると認めます。
また当該内部統制システムに関する取締役の職務の執行につきましても指摘すべき事項は認められません。
また計算書類、およびその付属明細書、並びに連結決算書類につきまして会計監査人である優成監査法人に監査を行っていただきました。
その監査結果はお手元の招集通知30ページと31ページの監査報告書に記載の通りでございます。
監査の方法、および結果は相当であると認めます。
以上、当社監査役会より株主の皆様にご報告申し上げました。
小笹
それでは第18期の事業報告、連結計算書類、並びに計算書類についてご報告いたします。
これらの詳細につきましては、お手元の招集通知の2ページから29ページ、ならびに一部修正のご通知に記載させていただいております通りでございます。
以下ではその要点についてご説明をさせていただきます。
こちら、画面をご覧いただければと思います。当社、当グループの事業構造となっております。
まず三つのディビジョンで事業を編成してございます。
左上が組織開発ディビジョン。こちらが創業当初からの事業でございますが、企業組織の開発ということで、具体的にはBtoBのビジネスでございまして、企業からフィーをいただいて、その企業が働く個人から選ばれるような組織開発を行う、あるいは株主や投資家の方々から選ばれるようなIRの支援を行う、等々の事業を行っているディビジョンでございます。
事業は二つ内包しておりまして、一つがコンサル・アウトソース事業、二つ目が派生的に発展いたしましたイベント・メディア事業、この二つの事業が内包されております。
そして、リーマンショックのあと、2年ほど足踏みをする期間がございました。
そういった景気の変動にも耐えうる事業を持ちたいということで、当社の基幹技術「モチベーションエンジニアリング」を活用して新たな領域に進出したのが、右上の個人開発ディビジョンになります。
こちらは個人、人づくりの事業でございまして、BtoCのビジネスになりますから、個人からフィーをいただいてスキルアップ、あるいは資格取得の支援、さらには若年層向けには学習塾等々をやっているBtoCの事業でございます。
事業の中身は二つこのディビジョンには内包されておりまして、一つがキャリアスクール事業。
そしてもうひとつが規模はまだ小さいんですけれども学習塾事業となっております。
そしてこの二つのディビジョンで活動して行けば行くほど、組織の方から、また個人の方からマッチング、つないで欲しいと。
例えば学びに来た生徒さんからは、その先にある転職先や就職先を紹介してほしいだったり、あるいは組織開発の企業とお付き合いしてる中で、直接人材を紹介・派遣をしてほしいと、そういったニーズも出てまいりましたので、真ん中、三つ目のディビジョンとしてマッチングディビジョンがございます。
主に内包する事業は二種類ございまして、一つはALT配置事業。これは外国人の英語ネイティブの人材を全国の小中学校に配置すると。
英語の授業は、いま日本人の先生に加えてネイティブの先生が一緒にサポート致しますので、その民間では最大規模のシェアのALT配置事業と、もう一つは国内人材の人材紹介・派遣事業、この二つを内包するものがマッチングディビジョンでございます。
この三つのディビジョンに加えまして、3年前からスタートいたしましたのが上場を目指すベンチャー企業に対して組織・人事の側面からサポートすることに加えて、資金も提供して共に上場まで歩んでいこうということで、ベンチャーインキュベーションの事業も展開しております。
こちらが2017年の連結損益計算書の実績でございます。
2017年12月期第1四半期より、従来の日本基準に変えましてIFRSを適用しております。
こちらご覧いただきたいんですが、まず売上収益及び各段階利益で前年実績を大幅に上回りまして、過去最高業績を更新することができました。
特に営業利益が大きく成長いたしまして、営業利益率は前年比で1.7ポイント向上しまして、7.4%から9.1%ということで、かなり収益力を高めることができております。
また、全てのディビジョンで業績が堅調に推移したことを受けまして、営業利益以上は予想値を上回る結果となりました。
一方で、法人間の利益バランスの関係で想定より実効税率が上がりましたので、当期利益は予想を若干下回るですね状況となりました。
こちらが連結の損益計算書の販管費でございます。
全体を見ていただければ、販管費としては前年比104.8%でございますので、収益の伸びと比べれば販管費はかなり抑えることができたかなと考えております。ただ中身を見ていただきますと、人件費につきましては間接人員を現場に、いま現場の非常に追い風が吹いておりますので、配置換えしたことによりまして、いわゆる計算上の人件費は減少しております。ただ一方でご存じのようにですね、新たに東京統合拠点のような、本社機能を集約するオフィスへ銀座シックスへ移転致しましたので、三番の地代家賃とか、それに関連するオフィス・システム経費とか、そして五番のモチベーションクラウド、いまかなり注力している商品でございますが、そちらのマーケティングにも力を入れましたので、そのあたりの販管費は前年比でやや大幅な増加となっております。
各ディビジョンの売上収益、売上総利益の実績がこちらでございます。
まず組織開発ディビジョンは利益率の高いコンサル・アウトソース事業、特にコンサルティングやモチベーションクラウドといったような新商品・クラウドサービスの好調を受けまして、売上収益、売上総利益ともに前年比で大幅な増加となっております。売上につきましては前年比で119%、売上総利益は112.8%となっております。
真ん中の段の個人開発ディビジョンでございます。
こちらキャリアスクール事業、堅調に業績が推移しております。また学習塾につきましては教室数を増やしておりますので、その事業拡大受けまして売上収益では前年比で108.6%、そして売上総利益では前年比109.0%となっております。
一番下段のマッチングディビジョンでございます。
こちらALT配置事業、および国内人材の紹介・派遣事業の堅調な業績推移を受けまして、売上収益では前年比で107.8%、売上総利益で前年比106.5%となりました。
こちらが連結の貸借対照表の結果でございます。
まず資産につきましてはインキュベーション先企業の業績好調が投資有価証券価値、要は株価ですね、の向上につながったことに加えまして、統合拠点設立に伴いまして固定資産が増加しております。
全体として資産の増加額72.37憶円となっております。
負債はこのような積極的投資に伴う資金需要を主に借入金で補ったために増加しております。
純資産、一番下段をご覧下さい。こちらも投資有価証券株価の価値の増加、及び当期純利益の計上によりまして増加しております。増加額は19.17憶円でございます。結果といたしまして、ROEにつきましては36.7%と大変高い水準を実現することができました。
事業報告、連結決算書類、個別計算書類の詳細につきましては、お手元の招集通知の下記の記載、ならびに同封いたしました一部修正のご通知の記載にてご報告にかえさせていただきます。
続きまして議案説明に移りたいと思います。
お手元の招集通知、33ページから39ページに記載の議案をご説明の上、上程いたします。
本年度の議案なんですが、取締役9名選任のみとなります。
当社では取締役の任期は1年となっております。そのため、本総会の終了を持ちまして現任の取締役7名の任期が満了となりますので、全員の再任をお願いいたします。
また、経営体制強化のために、新たに2名の新任取締役、麻野耕司と川内正直の選任をお願いするものでございます。
候補者のプロフィール、および取締役候補とした理由に関しましては、お手元の招集通知に記載の通りですが、新任取締役候補の麻野および川内に関しましては、簡単に私のほうから紹介をさせていただいて、また本人からも紹介をさせていただきたいと考えております。
まず、麻野耕司氏でございます。
彼は、2003年に当社にリンクアンドモチベーションに新卒で入社いたしました。
当社は2000年に創業してから割と早い時期から新卒採用をスタートいたしまして、新卒1期生の入社が2002年のことでございました。
ですから、2003年の入社、この麻野氏は新卒の2期生入社組という形になります。
最初は企業向けの採用領域のコンサルティング事業に携わり、その後当社自身の人材の採用、また人事業務で責任者として携わり、社長室にも籍を置いて、私と活動を共にしてきた人材でございます。
当社現在執行役として、主に先程ご説明させていただきましたベンチャーインキュベーションの案件リサーチや、最終的にはベンチャーインキュベーション先の企業の上場に向けた支援を中心人物として行っているのに加えまして、一昨年からの急成長しておりますモチベーションクラウド、こちらの開発・マーケティングにも携わり、全体といたしましてはそういった商品開発系、および中小ベンチャー向けの経営者に対するコンサルティングを今現在中心に行っております。
これまでの経験・知見を当社グループ経営に活かすべく、新任取締役候補者といたしました。
麻野氏には当社事業の中で最も収益性が高く、大きな成長が見込まれるコンサル・アウトソース事業において、中小ベンチャー企業のコンサルティング部門を引き続き担当させる予定でございます。
それでは本人、麻野氏からご挨拶させていただきたいと思います。
麻野
麻野と申します。よろしくお願いします。
私から自己紹介も兼ねて、どんな思いで取り組んでいきたいかというところをお話させていただきたいと思います。
私はこのリンクアンドモチベーション、そしてリンクアンドモチベーションが提供するサービスであるモチベーションエンジニアリングをテクノロジー、特にITの力で進化させていきたいというふうに思っております。
この国の最大最強の資源は人材であるということは疑う余地のない事実だと思います。
これからこの日本という国が発展していけるかどうかは、その資源である人材の可能性をどれだけ引き出していけるかにかかっていると言っても過言ではないと考えております。
ただ一方で、その人材の可能性を引き出す業界・企業、人材業界や教育業界、なかなか有効な新しいサービスというのを提供できていないのもまた事実かなというふうに思っております。
例えば企業に対する組織の診断のやり方、人事の評価のやり方、教育研修のやり方というのはここ数10年、あまりやり方が変わっていないと。
有効なやり方をなかなか企業に提供して行けてないというのが私が感じていることでございます。
このリンクアンドモチベーションは、この日本の人材の可能性を引き出すリーディングカンパニーとして、いろんなチャレンジをしていきたいというふうに思っておりますが、特にモチベーションクラウドのような形で、ITやテクノロジーを用いながら新しいサービスを提供するというところに力を注いでいきたいなと思っております。結果として業界社会にイノベーションを起こすということに取り組んでまいります。
モチベーションクラウドを作って参りましたが、大変ありがたいことにご注目いただき、成長を遂げております。ただ、モチベーションクラウド以外にも、まだまだITやテクノロジーを活用してできることはたくさんあるというふうに思っておりますので、そのようなサービスをこれからドンドン世の中に送り出していきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。
小笹
はい、ありがとうございます。
麻野が、もし否決されないで就任いたしますと、担当する予定部門がですね、。
いま最もグループで収益力が高い、かつ追い風が吹いているというところで組織開発ディビジョン、かなり注力しておりますが、その中でも赤い枠組みのところですね、中小ベンチャー企業を中心としたコンサルティング部門を担当していただく予定でございます。
続いて川内氏をご紹介させていただきます。
実は川内もですね、いまご挨拶させていただいた麻野氏と同期入社、2003年入社の新卒組でございます。早稲田大学卒業後にまだ創業まもないリンクアンドモチベーションに入社いただきました。
彼も当初は企業向けの採用領域のコンサルティング事業に携わり、その後ステップアップという形で、採用から今度は既存の社員の人材育成領域のコンサルティングに携わり、その後当社の執行役として最大の収益部門である大手企業、日本のトップクラスの企業を対象にした採用、および教育研修、および組織活性、およびモチベーションクラウドのようなですね組織診断等々の販売、また納品に注力してございます。
これらの経験・知見を当社グループ経営に活かすべく、このたび新任取締役候補者といたしました。
川内には、いま申し上げましたようにコンサル・アウトソース事業において引き続き大手企業向けのコンサルティング部門を担当させる予定でございます。それでは川内本人からご挨拶をさせていただきます。
川内
はい、川内と申します。
私が担当しておりますのは大手企業向けの先程ありましたモチベーションクラウドを含めた総合のコンサルティングサービスを提供させていただいております。
今、大手企業はかなり働き方改革の流れもあって、このいわゆる労働市場適用の流れがですね非常に強くなってきております。
ただこの流れは、決して一過性のものではないというふうに思っております。
いま政府が方針を発表しているから、いまこれをやっているということではなく、日本企業自体が特に大手企業が、この流れにうまく対応できなければ、おそらく今後の成長はないと。
その位の覚悟でかなり関心が高まっていると、ご相談をいただく機会も非常に増えてきてるなというふうに思っております。
ぜひ、私たちは日本企業の、日本の中の特にリーディングカンパニーを担当させていただいておりますので、私たちの歩みと同じく、日本企業の歩みがこの組織人事に関する変化が進んでいくのではないかと、そういう気概で今後も事業を展開して参りたいというふうに思っております。
この大手企業向けのですね事業の発展というものが、株主の皆様のご期待に応えることができるのではないかというふうに思っておりますので、今後期待に応えるべくがんばっていきたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
小笹
はい、ありがとうございます。
私の本音を申し上げますと、彼ら2003年入社でございますので、就職活動をしてリンクアンドモチベーションに入社を決めた時というのは2002年なんです。
当社2000年の創業でございますので、まだ海のものとも山のものとも解らない、私が発信する壮大なビジョンのみに信じて、賭けて、最初の就職先としてリンクアンドモチベーションを選んでいただいて、今の挨拶を聞いてちょっとウルウルするような状況が私の本音でございます。以上、2名を新任の取締役として推薦させていただきたいと思います。以上、議案の説明でございました。
それでは、議案の採決に移らせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
拍手お願いします。ありがとうございます。
ありがとうございます。それでは採決に移らせていただきます。
招集通知33ページから39ページ記載の議案、取締役9名選任の件でございます。本議案につきましてご賛成いただける方は拍手をお願いいたします。
ありがとうございます。
既にいただいております議決権行使書による御賛成を合わせ、議決権の過半数の賛成によりまして、本議案は原案通り承認可決されました。
それでは改めまして本日選任されました取締役を紹介いたします。なお役職につきましては、この後開催の取締役会にて決議予定となっております。
まず私が引き続きグループ全体の経営を担います代表取締役会長の小笹でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして組織開発ディビジョン全体の統括を担当します、代表取締役社長の坂下英樹です。
グループ全体の経営管理を担いますグループデザイン室担当取締役の大野俊一です。
マッチングディビジョンを中心としたグローバル人材開発領域を担います取締役の木通浩之でございます。
そして個人開発ディビジョンを中心に、国内における人材開発領域を担います取締役の小栗隆志です。
先程選任していただきました中小・ベンチャー企業向けの組織開発領域を担います取締役の麻野耕司です。
大手向けの組織開発領域を担います取締役の川内正直でございます。
そして社外取締役として経営の監督の役割を担います、まずは岡島悦子でございます。
同じく社外取締役として経営監督の役割を担います湯浅智之でございます。
また現任ではございますが、監査役3名を改めてご紹介いたします。
監査役として経営の監査の役割を担います本田寛でございます。
そして社外監査役として経営の監査の役割を担います木村英一でございます。
同じく社外監査役として経営の監査の役割を担います冨永兼司でございます。
以上を持ちまして議事は全て終了いたしましたので、株主総会は閉会といたします。